キッズ大学

こどもと学び、こどもと育つ。

子供を褒める時・叱る時に共通して使える伝え方

f:id:kidsuniversity:20220305090424j:plain


今回の記事は、褒める時・叱る時のどちらにおいても、子供にしっかりと伝わる、とっても良い方法をご紹介します✨

ママ・パパの中には、様々な褒め方・叱り方を試したが、なかなか上手く行かずに、悩んでいる方もいるかと思います。

そんな悩みを抱えるママ・パパに、ぜひ今回記事の内容をお試しいただきたいです😆

今回ご紹介する方法は、現役の保育士さんにお聞きした内容なので、効果と信憑性が高い内容であります。

結論から言うと、『子供に対し、こちら側の気持ちを伝える。』ということです。

では、詳細を見ていきましょう👍

主語を『子供(=You)』ではなく、『私(=I)』に変換する

実は、子供を褒める時・叱る時に、主語を子供(=You)ではなく、私(=I)に変えて伝えるだけで、子供への伝わり方が格段に変わります😳

例えば、子供が走っては危ない所で走った場面で叱る時。

通常だと、「走ったら危ないよ!」「走ったら、ダメ!」という注意の仕方をすると思います。

また逆に、子供が自分でお片付けをした場面で褒める時。

「お片付けして偉いね。」「すごいね!」という褒め方をすると思います。

上記のような伝え方は、子供(=You)を主語とした伝え方です。

この伝え方を、私(=I)を主語にして、こちら側が”どう思っているか”を含んだ伝え方に変換することが重要です👀

「走るの面白いよね。ただ、ママはそこで走ったら危ないと思うなー。
「ちゃんとお片付けできたね。パパとっても嬉しいな!

なぜなら、相手を非難しているだけの『子供(=You)主語』の伝え方だと、子供は注意されている内容が、自分だけの問題として捉え、「まぁ、別にいいや」と考えてしまう可能性があります。

一方、ママ・パパや大人側が「悲しいな」「こうやって欲しかったな」「とっても嬉しいな」など、こちら側の気持ちを含めた『私(=I)主語』の伝え方をすることで、子供に相手の気持ちを考える余地が生まれ、相手の気持ちを考える力が育ちます。

子供にとっては、「自分だけの問題」と捉えるのか、「ママ・パパが嫌な思いをしている」「ママ・パパがとっても喜んでくれている」と捉えるのでは、物事の受け止め方が全く変わってきます。

まとめ

以上、『子供に対し、こちら側の気持ちを伝える。』ということが、子供を褒める時・叱る時に共通して使える伝え方のコツでした。

ただ『子供(=You)主語』で伝えるだけではなく、『私(=I)主語』に変換して、こちら側の気持ちを伝える。

これだけで、子供の受け取り方、さらには伝わる効果が段違いに変わってきますので、ぜひ試してみてください✌

子供が急に『不機嫌』『グズる』理由と解決法!

f:id:kidsuniversity:20220305085728j:plain


今回の記事は、「子供が、さっきまでご機嫌だったのに、急に泣きだした。」「何が理由がわからないが、グズりだした。」というような、子供の機嫌が急に変わるような事態に、お困りの場合にぜひ参考にして頂きたい内容です✨

最初に結論を述べますが、子供の急な『不機嫌』『グズり』の回数を軽減する有効な方法は「『いつもと同じ』を心がける」ということです。

では、詳しく見ていきましょう!

3歳までは『いつもと同じ』を好む

3歳頃までの子供は、「子供の性格的に、こだわりが有る/無い」に関わらず、『いつもと同じ』ということに、すっごく敏感です😳

それは、大人が思っている以上に、何倍、何十倍も敏感です💦

大人も、「いつもと、何かが違う」と感じると違和感・不安感を覚えますよね。これが、子供は何十倍も強く感じ、不安を感じてしまうと考えてください😅

例えば、”お着替え”においては、
いつもママは肌着から着せてくれているのに、パパがお着替えを手伝おうとパンツから履かせようとすると、子供は『いつもと違う!』と不安感を感じるので、泣き出すことが結構あります。

あとは、”公園に出かける”においても、
いつもパパがスーパーの前を通り、本屋さんに並んでいる本を眺めてから、公園に行く場合。ママが別ルートで行こうとすると、子供は『いつもと違う!』と感じるので、不機嫌にグズることになります。

さらに、”遊ぶ場所”についても、
いつもはママと机の上に画用紙を広げてお絵描き遊びをすることが大好きなのに、パパが床に画用紙を広げてお絵描き遊びをしようとすると、「やだ、やりたくない」と、遊ぶ場所が違うだけでもグズったりします。。。

このように、3歳頃までの子供は『いつもと同じ』という状態にとても敏感です。ただ、裏を返せば『いつもと同じ』という状態はすっごく安心感を持って過ごせる場所となります。

なので、少し手間はかかりますが、子供が3歳頃までは家庭内で「いつも、どうやってる?」という情報共有を大人側がやっておくと、子供の急な『不機嫌』『グズり』回数の軽減に繋がります。

「今日はダメ!」は、子供が不機嫌になる王道パターン

「『いつもと同じ』が大切」を鑑みた場合、子供が不機嫌になるパターンで最も多いのは、「今日はダメ!」と『いつもの流れを崩す』行為です⚠

例えば、普段は保育園に行くとき、道路沿いの花壇を見て通っているのに、ママ・パパが「今日はダメ!ほら、もう行くよ!」と言われてしまうと、子供は「お花みたい!」と泣き出すことがあります。

この場面において、大人は「子供は、お花を見たいから泣いている」と思いがちですが、子供としては「いつも、ここにしゃがみこんで、お花を見ているから、お花を見たい」という、『いつもの流れをしたい!』という意図で泣いていることが多いです。

この解釈を間違うと、子供は「なんでわかってくれないの!」と、より機嫌を損ねる可能性が高いので注意が必要です。

どうしても急いでいる場合は、子供の意図を汲み取って、説明してあげる。

もしくは、短い時間でも良いので、『いつもの流れ』を形式的に遂行してあげると良いと思います👍

赤ちゃんは『無意識的記憶』が発達している

上記の内容は、3歳頃までの子供ということで、赤ちゃん(乳児)も含まれます。

赤ちゃんはとっても面白く、『無意識的記憶』という能力を兼ね備えており、無意識的に物事を覚えています。

例えば大人だと、「あそこに時計があって、こっちにはテーブルがあって、ここにはおもちゃ箱が置いてある。」という環境を”意識的に”覚えようとしますよね。

これが、赤ちゃんの『無意識的記憶』では、”意識せず”とも写真のように記憶できるのです😳

そうなると、「家の物が、いつもと違う場所においている!」というだけで、赤ちゃんは違和感・不安感を覚えて、泣き出してしまうということがあります。

なので、乳児を育児中の方は、「なんか〇〇ちゃん、急に泣き出したな。。。」と思ったら、『家の物がいつもと同じ場所にあるか?』を確認していただけると解決につながる場合が多くあります。

また、赤ちゃんの『無意識的記憶』の特性を鑑みると、乳児期での部屋の模様替えなどは、赤ちゃんの不安感に繋がる可能性が高いので、極力控えた方が良いと思われます。

まとめ

以上が、子供が急に『不機嫌』『グズる』理由と解決法でした😌

急に子供が不機嫌になり、グズり出した際は、一度「いつもと同じ流れでやっているか?」を意識していただくと、子供の機嫌が直ることもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

寝起きにグズる子供に、効果抜群な起こし方!

f:id:kidsuniversity:20220305084916j:plain


今回の内容は、「子供が起きても、ずっとグズっている。。。」というような、お悩みを抱えているママ・パパに、ぜひ参考にして頂きたい内容です👍

私の息子(1歳5カ月)も、寝起きの機嫌はかなり悪いです。。。😵
(妻に似ましたね。。。)

本記事では、日頃から子供のお昼寝に対応している保育士さんからお聞きした、「一番効果があった」という方法をご紹介します。

実績&効果ともにお墨付きの方法ですので、是非お試しください✨

結論から言うと、『添い寝起こし』が子供の寝起きグズりには、とっても効果的です。

では、詳細を見ていきましょう!

子供が行動するには、『安心感』『安定感』が必要

寝起きの場面だけでなく、子供は自発的に行動を起こす場面においては、『安心感』『安定感』を持てないと、行動することができません。

自分の中で不安要素があると、物事に取り組めなかったり、取り組んだとしてもモチベーションが続かないのです😢

日中は、親や保育士さんと優しく触れ合うことで、『安心感』『安定感』は満たされている状態なので、遊んだり、散歩に出かけたりという、子供自身から行動を起こす意識が生まれやすいです。

しかし、”寝起き”という場面は、この『安心感』『安定感』のゲージがリセットされ、0になっている状態であり、日中に比べて『安心感』『安定感』が極薄です💦

なので、『安心感』『安定感』が0の子供に対して、「〇〇ちゃん、起きて―!!(手を叩く)」という、目覚まし時計の如く声や音だけで起こそうとするのは、子供に『安心感』『安定感』は全く生まれず0のままなので、グズりの解消にはなりません😑

なぜ『添い寝起こし』が効果的なのか?

”添い寝”はそもそも、スキンシップが発生している状態なので、寝ている状態から『安心感』『安定感』が、生まれ始めています。

例えば、添い寝をしながら「〇〇ちゃん起きて。(優しく撫でる)」と優しく声掛けをする。

そうすることで、子供は「あ、ママ・パパが声を掛けてくれているな。」と、『安心感』『安定感』が発生します。

子供は、『安心感』『安定感』が生まれている状態で、「起きてね」と言われた方が、目覚まし時計のような声掛けをされるより、よっぽど「起きよう」という意思が生まれやすいです。

この”添い寝起こし法”を聞いたときに、「そんな優しい方法の方が、余計に子供は起きないでしょ!」と思う方がいるかと思います。
(私も最初そう思いました😅)

しかし!!

「目覚まし時計のような起こし方じゃないと、子供起きないでしょ!」という考え方が、実は大きな先入観だったのです!

”添い寝起こし”で、子供が『安心感』『安定感』を充電できるから、子供自ら行動を起こそうという意思が湧き、グズらずに起きてくれるのです

実際、やってみた!

保育士さんから”添い寝起こし法”を聞いた後に、実際に息子(1歳5カ月)に対して、実践してみました✌

息子はヒドイ場合だと、寝起きの機嫌が悪い時は、20分程度ギャン泣きし続ける、なかなかの強敵です😈

なので、「ほんとに効くのかなー。。。」と半信半疑でした。

実践方法として、我が家は全員が同じ寝室で寝ているため、”添い寝起こし”で息子に話かけるのは、妻の睡眠の妨げになります。

そのため、息子がまだ寝ぼけている間に、抱っこでリビングに移動し、私の膝の上に座らせて、息子の全身をさすりながら「朝だよ~、起きよ~」と優しく声掛けをする方法にカスタマイズしました。

すると、効果は抜群✨✨✨

今まで、「この子はもう、妻に似て、寝起きの機嫌は悪い子なんだ。。。」と思っていましたが!

寝起きに『安心感』『安定感』を与えると、あの息子が泣きすらしません!
むしろ、微笑んでいます!

保育士さんのアドバイスって、絶大ですね💕

たったひとつのデメリット:「時間がかかる」

実践してみて分かった唯一のデメリットは、「”添い寝起こし”は子供が起きるまで、数分かかる」ということです。

子供は”添い寝起こし”によって、徐々に『安心感』『安定感』を充電しながら起きるので、子供が行動し始めるまで、やはり3~5分ほど必要な点がデメリットです😥

「忙しい朝に3~5分のタイムロスは、なかなか厳しい」というママ・パパもいるかと思いますが、一度考えてみてください。

子供の機嫌が悪く20分近くグズった状態に対処しなければならない朝と、5分間で子供とスキンシップを取りながら、子供と自分自身が気持ちよく迎える朝。

どちらの方が良いでしょうか?

あとがき

以上が、寝起きにグズる子供に効果抜群な起こし方、『添い寝起こし法』の説明でした。

子供が寝起きにグズる原因は、『安心感』『安定感』が0にリセットされている状態であり、自発的に行動を起こせないからです。

”添い寝起こし”で子供の『安心感』『安定感』を充電して、子供・親ともに気持ちの良い朝を迎えてみてはいかがでしょう。

私自身が実際にやってみて、効果を体感・実証済みなので、ぜひ一週間でも良いので、試してみてください♪

「なんで〇〇なの!」を言い換えると、子供への叱り方が変わる!

f:id:kidsuniversity:20220305082629j:plain


今回の記事は、子供への叱り方についてです。

子供に対して「なんで靴を履いてないの!」「なんでお片付けしてないの!」という叱り方をしてしまう場面が普段あるかと思います。 そして、強く言い過ぎて子供が委縮してしまうと、ママ・パパとしては後悔の念が湧いてしまうことも。。。

また残念な事に、このような「なんで〇〇なの!」「なんで〇〇したの!」という注意の仕方をしても、「子供と親、それぞれが気持ちよく、納得した状態で解決した」ということは、ほとんど無いかと思います。

なので、本記事では「なんで〇〇なの!」「なんで〇〇したの!」という叱り方を見直し、少し言い換えるだけで、子供が困っている事・本当に思っていることが言えるようになり、本当の意味で解決に向かっていくようになる方法を解説します。

ポイントは、『なんで』を『なにが』と言い換えることです。

では、詳しく見ていきましょう!

「なんで〇〇なの!」は、そもそも理由を聞こうとしていない

例えば、子供がたまたま肘にコップが当たって水をこぼしてしまった場面。
子供は全く故意でなく、こぼしてしまったことに、自分なりに反省をしている。

このような場面で、状況を理解していないママ・パパが、「なんで水をこぼしたの!」と言ってしまうと、子供は当然『自分が責められている』と感じるので、状況を説明したくても説明する勇気が持てません。

また、言っている親も”なんで”という言葉を使ってはいますが、そもそも責める・命令することが目的であり、その言葉の中に『子供がその状況に至った経緯や理由』を聞く気はありません。

このように、「なんで〇〇なの!」という叱り方は、子供側には『状況を説明する余地なく、責められた気持ち』、親側には『経緯を理解せずに苛立った気持ち、責め過ぎた後悔』が残ってしまうので、子供と親の双方が気持ちよく納得した解決には至らないのです。

「なにが、あったの?」と聞いてみる

例えば先ほどの、子供が水をこぼしてしまった状態であれば、頭ごなしに「なんで、お水こぼしたの!」と叱る・注意するではなく、「お水こぼれちゃったね。。。なにが、あったの?」というように言い換えてみてください

このように、まず相手の状況を理解しようと”質問”してあげることで、子供は「ママ・パパが自分を心配してくれている」という感覚になるので、水がこぼれた経緯・理由を説明しやすくなります。

親は、その経緯・理由を聞いた上で、「じゃぁ、また肘が当たらないように、ここに置こうね♪」と、解決策を提案してあげれば、お互いがハッピーな気持ちで解決に至ります。

他の例で言うと、例えば子供が靴を履いていなかった時、親は早く外に出かけたいからといって、「なんで靴を履いてないの!」と子供を叱るのではなく、「お靴履いてないね。何かあった?」と質問してあげるてください。

子供が靴を履かなかった理由は、親が全く想像もしなかった、「もう一個の違う靴が履きたかった。。。」かもしれません。

子供の理由をちゃんと聞いてあげると、『そもそも、そんな理由に怒る必要もなかった。』と気付くかもしれませんし、『問題に対しての解決策』もちゃんと見つかります。
(【問題】:子供が靴を履かず外にいけない 【解決策】:好きな靴を渡せば履いて外に出れる。)

将来的なコミュニケーションを左右する可能性がある

少し飛躍した話かもしれませんが、「なんで、〇〇なの!」という言い方をずっと続けてしまうと、子供は『責められている=自分が悪い』という感覚・思考回路が身についてしまいます。

こうなると、子供が思い悩んだとき、経緯・理由を説明するべき場面(困り事を抱えているなど)なのに、塞ぎ込んでしまい、親に伝えられないという状態になる可能性があります。

なので、叱る際はくれぐれも注意してコミュニケーションを意識する必要があります。

あとがき

以上が、「なんで、〇〇なの!」「なんで、〇〇したの!」という叱り方の危険性に対し、「何があったの?」と言い換えたコミュニケーションに変換することの重要性でした。

もちろんママ・パパも、どうしてもイライラしてしまい、「なんで、〇〇なの!」と言ってしまう時もあるかと思います。それは仕方ないことだと思います。

ただ、「なんで、〇〇なの!」の叱り方は、将来の子供の思考回路を左右する可能性があることを理解した上で、極力使わないことが重要ですので、根気強く取り組んで頂ければと思います。

我が子を他の子と比べるのは、ダメなこと?

f:id:kidsuniversity:20220304130651j:plain


今回の記事は「我が子と他の子を、つい比べてしまう。。。ダメだな。。。」と思い悩むママ・パパに読んで頂きたい記事です。

多くのWebサイトや書籍には『他人の子と比較するのはやめましょう。』『自分の子供の足りない部分に目を向けるのは止めましょう。』等が書かれています。

なので、他の子と比べてしまった時にに、「あぁ~。。。また、比べてしまった。。。ダメな親だな。。。」と思い悩んでしまうママ・パパもいるかと思います。

しかし、安心してください。

結論、『我が子と、他の子を比べること』『子供の足りない部分に目がいってしまう』は、決して悪いことではないです👌

ただ、注意点などもありますので、記事内容を参考にしていただき、ストレスなく子供の成長に向き合っていただければと思います✨

親は『子供の足りない部分を補おう』という習性がある

そもそも、私たち人間は自分の子供の足りない部分を補おうとする習性があります。

例えば、「ミルク・ご飯の量足りているかな?」「睡眠時間は足りているかな?」「遊ぶ時間・ハイハイする時間足りているかな?」というように、誰に教わることもなく、無意識に「我が子に足りていない部分はないか?」を気にする習性が備わっています。

なので、習性(本能)として無意識に、『自分の子供の足りない部分に目を向ける』という行為をやっているので、他人から『やめましょう!』と言われても、そもそも無理な話なのです😑

だから、『やめましょう!』と言われて、自分ができなかったとしても、悩む必要は全くありません😌

だって、『我が子の足りない部分に目を向ける』というのは、我が子を生かすための本能なんですから。。。。

他の子と比べることで、初めて気づく事がある

『他の子と比べる』ことも決して悪いことではなく、むしろ比べることで、初めて気づく事があります。

例えば、『あいさつ』『おかたづけ』などは、我が子だけと接していると、子供が何歳頃から、そういった行動をするようになるのかが分かりません。

一方、他の子を見て、「あぁー。あの子、もうお片付けをちゃんとできてる。」と気づくと、「自分の子も、もうお片付けできる年齢なんだ。」と他人と比べることで、初めて気づく事ができるのです。

なので、「他の子と比べる」というのは、我が子だけを見ていると気づかなかったことに、他の子と比べることで初めて気づける、良いきっかけになっているのです。

『比べる』際に、やってはいけないこと

上記のように、『子供の足りない部分に目を向ける』『他の子と比べる』という行為は決して悪いことではないです😌

ただ!次の3つの行為をやってしまうと、デメリットが発生してしまう場合があります💦

『比べても仕方のないこと』を比べる

例えば、自分の子が2月生れで、他の子が1月生れの場合、体格の大きさを比べるのは、『比べても仕方のないこと』です。

なぜなら、乳幼児の子供は数カ月違うだけで、体の成長は全然違いますから。

『比べること自体、意味のないこと』は気にしないようにしましょう。

「なんで、できないの?」という注意の仕方

子供の足りていない点に対して、「なんで、できないの」という教え方・教育は良くないです。

比べた結果、『我が子の足りない部分』に気づけるのは良いですが、その点を教える際に、「あの子は、ちゃんとお片付けできてるよ。なんで、あなたは出来ないの?」というように教えてしまうと、子供の自尊心を大きく損なう可能性があります。

この教え方・教育の間違いが、よくWEBや書籍などで「比べることは止めましょう!」と取り上げられる原因です。

なので、自分の子が、まだ出来ていない現状を注意するのではなく、足りない部分に対して『どのように、補うことができるかな?』と成長に向けたアプローチの仕方を考え、子供と一緒に目標に向かって進んでいくことが重要です。

なんでもかんでも、他の子との差を埋めようとする

我が子と他の子との差を認識した際、「この差は本当に埋めなければいけない差なのか?」ということを一度考えてみることをオススメします。

例えば、他の子がお絵描きが上手で、自分の子はお絵描きが苦手だと気付いた時。

「果たしてそもそも、我が子にお絵描きの上手さは必要なのか?」と考えてみてください。

もし逆に、我が子が運動神経が良ければ、お絵描きの上手さは絶対に必要なことではないかもしれません。

あと、時期(タイミング)に関しても同様で、「”いますぐ”、この差を埋める必要があるのか?」は、考えるべきです。

例えば、トイレトレーニングで言えば、他の子が出来ていても、自分の子を1週間で完了させるなんて、無理だと思います。

そこは気長にやればよいと思います。膀胱が大きくなれば、自然と完了するものです。

このように、他の子との差に対して「本当に埋めるべきなのか?」「今すぐ埋めなければならないのか?」という問いは、一度ママ・パパが考えてあげて、子供に伝えていくべきかと思います。

まとめ

以上が、「我が子と他の子を、つい比べてしまう。」と思い悩んでいるママ・パパに知ってい頂きたいことです。

『我が子の足りない部分に目が向く』『他の子と比べてしまう』ということは、決して悪いことではないです。

なぜなら、『我が子の足りない部分に目が向く』ことは、子供が生きられるように働く親の本能ですし、『他の子と比べる』ことによって、初めて子供の成長度合いに気づく事ができるからです。

ただ、他の子と比べる際にやってはいけないことは、次の3つです。
■『比べても仕方のないこと』を比べる。
■「なんで、できないの?」という注意をする。
■なんでもかんでも、他の子との差を埋めようとする。

これらを知っていれば、巷で言われている「他の子と比較するな!」というアドバイスに思い悩まず、ストレスフリーな子育てができると思います。

子供への注意が、しっかり”伝わる”言い方

f:id:kidsuniversity:20220304130310j:plain


今回の記事は、「なんで、同じことをこんなに注意しているのに、わからないんだろう?😥」という悩みの種である、何度注意しても同じことを繰り返す子供への対処法についてお話します。

記事内容は、今まで保育園にて恐らく何千回も子供に注意をしているであろう、ベテラン保育士さんへのヒアリングで得られた内容であり効果が高いので、是非お悩みのママ・パパは参考になさってください✨

子供が何度注意しても、同じことを繰り返す理由は、次の2つです。
①大人の注意を惹きたい。
②そもそも
注意した内容が子供に伝わっていない。

以下、詳しく説明していきます(^_-)-☆

大人の注意を惹きたい

子供はママ・パパ、もしくは先生などの、大人の気を惹きたい・見て欲しいというときに、イタズラでもいいから、無理やり大人の気を惹くということがあります。

このような心情の子供に対して、大人が怒ったりするのは、子供にとっては嬉しいことではないですし、大人側も気分は良くないものです😢

なので、「最近、この子イタズラが多いな。。。」と思った場合、「この子と最近ちゃんと時間を取れてたかな。。。」と一度考えて欲しいと思います。

もし、思い当たる節があれば、一度しっかりと子供との時間とってみることをオススメします。

子供は満たされ、『イタズラ』や『聞き分けの悪さ』が軽減する場合があります😌

そもそも、注意した内容が子供にちゃんと伝わっていない

子供が何度注意しても、同じことを繰り返す2つ目の理由。

「そもそも、注意した内容が子供にちゃんと伝わっていない」ということが考えられます。また、この傾向は、年齢が幼いほど顕著に出てきます。

しかもこれ、多くのママ・パパが陥りがち、かつ非常に重要なポイントです😮

例えば息子(1歳5カ月)の場合、車の玩具を床にガンガン叩きつけることがありました。

この行為に対して、私たち夫婦は「ガンガンしないで!」と注意をすると、一時的には叩きつけることを止めますが、3分後にまた床をガンガンするという繰り返しでした😵

そこで、保育士さんに相談すると、「『ガンガンしないで!』ではなく、『ブッブーと滑らせて。』と動作の見本と一緒に伝えてあげて下さい。」と言われました。

なぜかというと。。。もし大人であれば理解力・考える力があるので、「ガンガンしないで!」と言われたら、「床が傷つかないように遊べばいいんだ」というように、『問題点』に対する『解決策』をすぐに見つけ出せます。

しかし子供は、まだ理解力が未熟なので、「ガンガンしないで!」と『問題点』を言われても、「じゃぁ、どうすればいいの?」という状態になってしまいます。

このように、子供は理解力が未熟なので、『問題』を指摘されても、『解決策』を自分自身では見つけ出せないという状況が、何度注意されても子供は同じことを繰り返してしまう理由です。

なので、子供に注意する際は、「ガンガンしないで!」などの『問題点』だけを指摘するのではなく、具体的にどのように行動すればよいのか『解決策』を見本と一緒に伝えてあげることが重要です。

【おまけ】名詞だけの指示は、ほぼ伝わらない!

ほかにもママ・パパが陥りがちな注意の仕方として、『名詞だけで指示する』ということがあります。(街中でもよく見かけますね。。。)

例えば、子供に靴を履いて欲しいときに、「靴!」とだけ言う方がいらっしゃいます。

先ほど説明した、『子供の理解力は未熟』という事実を考えると、この指示は全く伝わらないのは明白ですよね。子供からすると「靴がどうした?!」という状態です。

ですので、名詞だけで指示するのではなく、『具体的にどのような行動をして欲しいのか』まで伝える必要があります。

まとめ

以上が、何度注意しても、子供が同じことを繰り返す理由となります。

もし、子供が何度も同じことを繰り返すようであれば、ぜひ一度、下記2つのチェックポイントを意識してみてください。

「最近、子供との時間が足りておらず、子供が親の気を惹こうとしているのではないか?」

「注意をする際に、『具体的にどのように行動してほしいのか』を伝えられているか?」

もう後悔しない!今までの叱り方を変え、後悔を激減させる方法

f:id:kidsuniversity:20220304125856j:plain


今回の記事は、子供に対し、つい感情的に叱ってしまい、「なんで、あんな言い方してしまったのかな。。。😥」「なんで、もっと優しく言えなかったのかな。。。😭」と後悔してしまうママ・パパにぜひ参考にしてほしい、後悔しない子供の叱り方を解説します。

記事内容は、子供を諭すプロである保育士さんに聞いた情報であり、有効性が高いテクニックなので、ぜひ参考にしてみてください✨

子供を叱るときに、必ずスキンシップをする

早速結論ですが、後悔しない叱り方に変えるテクニックは「子供を叱るときに、必ず子供とスキンシップを取りながら伝える」ということです😘

『スキンシップ』も簡単でOKで、優しく頭をなでる、肩をさする、手を握るなどで充分です。

たった、これだけなので、ママ・パパへの負担は少ないですが、これだけなのに、叱り方が激変するんです!

スキンシップで気持ちが変わる

なぜ、子供を注意する際に、『スキンシップ』を取りながら伝えるだけで、叱り方が激変するのかというと。。。

通常、親が子供を叱る時は子供と距離を取って、「ダメでしょ」「何度も言ってるでしょ」という構図が多いと思います。

一方、子供を褒めるときは、頭をなでるなど『スキンシップ』を取りながら、褒めることが多いと思います。

なので本来、『叱る』と『褒める』という行動は対極にある行動です。

そして、『叱る』と『褒める』の行動を敢えて同時に行うのが『スキンシップを取りながら、子供にダメな理由を伝える』というテクニックです。

『叱る』と『褒める』の中間に位置する行動を自然と実行できるようになるのが、このテクニックのミソであり、とても良い点です。

実際に試してみると分かりますが、子供の肩を優しくさすりながら、注意点を伝えようと思うと、強い口調ではなく、優しく諭すような口調に自然と変わります。

『優しくスキンシップを取る』という行動に見合った言動に変化した結果、さらにママ・パパの気持ちの部分も変化したという流れです。

【行動が変わる】⇒【行動に見合った、言動に変わる】⇒【行動と言動に見合った、気持ちに変わる】

これが、「『スキンシップ』を取りながら伝える」というテクニックの裏にあるメカニズムです😁

叱り方を変えられるのは、ママ・パパだけ。

ママ・パパの中には、「叱る時に『スキンシップ』から心掛けましょうと言われても、その状況になったら、そんな心のゆとり持てないです!」という方がいるかもしれません。

しかし、もし本当に「強く叱ってしまい後悔している」状況が嫌なのであれば、この状況を変える勇気を持てるのは、ママ・パパだけです。

子供がママ・パパの状況を察して、お行儀よく行動してくれることはないです!(特に小学校に上がるくらいまでは。)

行動や気持ちをコントロールすることは難しいですが、「変えられるのは、子供ではなく、親から」と理解して、根気強く取り組んで頂ければと思います😌

まとめ

以上のように、子供にダメなことを注意する時は、まず初めに『子供とスキンシップを取る』という行動から開始してみてください。

そうすると、行動に見合った、言動と気持ちの冷静さを取り戻し、子供に対して威圧的な言葉ではなく、諭すような優しい言葉で注意を促すことができます。

その結果、ママ・パパ自身も「なんで、あんな言い方してしまったのかな。。。」「なんで、もっと優しく言えなかったのかな。。。」と自分の叱り方を後悔することが激減すると思います。