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子供への注意が、しっかり”伝わる”言い方

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今回の記事は、「なんで、同じことをこんなに注意しているのに、わからないんだろう?😥」という悩みの種である、何度注意しても同じことを繰り返す子供への対処法についてお話します。

記事内容は、今まで保育園にて恐らく何千回も子供に注意をしているであろう、ベテラン保育士さんへのヒアリングで得られた内容であり効果が高いので、是非お悩みのママ・パパは参考になさってください✨

子供が何度注意しても、同じことを繰り返す理由は、次の2つです。
①大人の注意を惹きたい。
②そもそも
注意した内容が子供に伝わっていない。

以下、詳しく説明していきます(^_-)-☆

大人の注意を惹きたい

子供はママ・パパ、もしくは先生などの、大人の気を惹きたい・見て欲しいというときに、イタズラでもいいから、無理やり大人の気を惹くということがあります。

このような心情の子供に対して、大人が怒ったりするのは、子供にとっては嬉しいことではないですし、大人側も気分は良くないものです😢

なので、「最近、この子イタズラが多いな。。。」と思った場合、「この子と最近ちゃんと時間を取れてたかな。。。」と一度考えて欲しいと思います。

もし、思い当たる節があれば、一度しっかりと子供との時間とってみることをオススメします。

子供は満たされ、『イタズラ』や『聞き分けの悪さ』が軽減する場合があります😌

そもそも、注意した内容が子供にちゃんと伝わっていない

子供が何度注意しても、同じことを繰り返す2つ目の理由。

「そもそも、注意した内容が子供にちゃんと伝わっていない」ということが考えられます。また、この傾向は、年齢が幼いほど顕著に出てきます。

しかもこれ、多くのママ・パパが陥りがち、かつ非常に重要なポイントです😮

例えば息子(1歳5カ月)の場合、車の玩具を床にガンガン叩きつけることがありました。

この行為に対して、私たち夫婦は「ガンガンしないで!」と注意をすると、一時的には叩きつけることを止めますが、3分後にまた床をガンガンするという繰り返しでした😵

そこで、保育士さんに相談すると、「『ガンガンしないで!』ではなく、『ブッブーと滑らせて。』と動作の見本と一緒に伝えてあげて下さい。」と言われました。

なぜかというと。。。もし大人であれば理解力・考える力があるので、「ガンガンしないで!」と言われたら、「床が傷つかないように遊べばいいんだ」というように、『問題点』に対する『解決策』をすぐに見つけ出せます。

しかし子供は、まだ理解力が未熟なので、「ガンガンしないで!」と『問題点』を言われても、「じゃぁ、どうすればいいの?」という状態になってしまいます。

このように、子供は理解力が未熟なので、『問題』を指摘されても、『解決策』を自分自身では見つけ出せないという状況が、何度注意されても子供は同じことを繰り返してしまう理由です。

なので、子供に注意する際は、「ガンガンしないで!」などの『問題点』だけを指摘するのではなく、具体的にどのように行動すればよいのか『解決策』を見本と一緒に伝えてあげることが重要です。

【おまけ】名詞だけの指示は、ほぼ伝わらない!

ほかにもママ・パパが陥りがちな注意の仕方として、『名詞だけで指示する』ということがあります。(街中でもよく見かけますね。。。)

例えば、子供に靴を履いて欲しいときに、「靴!」とだけ言う方がいらっしゃいます。

先ほど説明した、『子供の理解力は未熟』という事実を考えると、この指示は全く伝わらないのは明白ですよね。子供からすると「靴がどうした?!」という状態です。

ですので、名詞だけで指示するのではなく、『具体的にどのような行動をして欲しいのか』まで伝える必要があります。

まとめ

以上が、何度注意しても、子供が同じことを繰り返す理由となります。

もし、子供が何度も同じことを繰り返すようであれば、ぜひ一度、下記2つのチェックポイントを意識してみてください。

「最近、子供との時間が足りておらず、子供が親の気を惹こうとしているのではないか?」

「注意をする際に、『具体的にどのように行動してほしいのか』を伝えられているか?」